A 法人税減税の穴埋め、社会保障は改悪へ。
1989年に消費税が導入されてからの消費税収総額は238兆円ですが、その一方で企業に対する法人3税の減税は223兆円です。私たち国民が一生懸命払った消費税の9割以上が企業減税の穴埋めとして使われたのです。その結果、財政赤字は解消されないまま次々と社会保障が削られてきました。
実際に消費税導入後、医療費の窓口負担は3倍、年金保険料は倍増、特養ホームの待機者は21倍にも膨らみました。社会保障の切り崩しは、失業や貧困と格差を拡大し、14年連続で3万人以上が自殺し、子どもの虐待の相談件数は40倍にもなっています。
「社会保障目的税」はゴマカシ
民主党政権はしきりに消費税の「社会保障目的税」化を強調します。社会保障を消費税でまかなうとなれば、「財源が不足すれば増税を、それがいやなら社会保障を切り捨てる」と、悪魔の選択が強いられます。あえて消費税を目的税化するのは、その他の税収をいままで以上に大企業奉仕と軍事費に使うためです。