みんなでたたかう愛労連運動の成果と経験を次世代に
愛労連議長 榑松佐一
2011春闘のさなかに起きた東日本大震災。被災地では住民の生活圏を考慮しない自治体合併が被害を拡大しました。基礎自治体の重要性や公務労働の役割があらためて見直されています。
「安全神話」を振りまき事故が起きれば「想定外」と居直る「利益第一主義」こそが福島原発事故の本質です。大企業の「利益第一」ではなく、住民の生活と地域経済の再生を第一に「憲法に基づく震災復興」「原発ゼロ・自然エネルギーへの転換」こそが今、被災地に求められています。
愛労連はこの一年間、生計費調査を行い最低生活に必要な賃金を明らかにし、賃金底上げのために中小企業を支援して地域経済活性化が必要なことを訴えてきました。
名古屋市長選・愛知県知事選ではこれらのとりくみをもとに市民・県民の生活を守る政策を掲げ、要求実現の先頭にたつ候補者を推薦してたたかってきました。
いま青年の中でまともな労働組合への期待が大きく高まっています。職場での労働条件の向上と地域で働くすべての労働者の権利・労働条件の改善を統一的にとりくむ単産・地域労連の活動は多くの労働者と住民から期待されています。
「みんなのため」「みんなでたたかう」労働運動の役割、愛労連運動の成果と経験を新しい世代に引き継いでいくことが急務です。ブロックサマーセミナーと「全国集会2011」を成功させ、愛労連運動の次代を担う仲間を育てましょう。