【特別決議】フジテレビ労働組合と日本民間放送労働組合連合会(略称:民放労連) のみなさんに連帯します

 わたしたち愛労連は、人権侵害を許さず、労働者の権利をまもるために立ち上がり、安心して働ける環境の実現と、放送の役割発揮を求めて奮闘されているフジテレビ労働組合と民放労連のみなさんに、こころからの連帯を表明します。

 

 放送法は、その目的に「公共の福祉に適合するように規律し、その健全な発達を図ること」を掲げています。そのうえで放送に携わる者の原則として、「放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること」を求めています。まさにフジテレビ労働組合ならびに民放労連のみなさんは、民主主義の守り手です。

 一方、放送業界をも巻き込み社会問題化したジャニー喜多川氏による「性加害」事件を経てもなお、キー局であるフジテレビ経営陣にはびこり続けた「人権」と「ジェンダー」に対する認識の低さが企業と民間放送の信用を失墜させ、出演タレントによるトラブルの影響を大きくしていることはいうまでもありません。

 「おかしいことはおかしい」と声を上げることは、労働組合の真骨頂です。労働組合には「おかしいことを正す」、社会的な役割とチカラがあります。

 フジテレビ労働組合のみなさんは、主体的に会社に働きかけようと呼びかけ、労働組合を強く大きくして、経営体制の刷新、オープンな会見を1月27日に実施すること、会見の場で経営体制の刷新を表明すること、信頼回復のための施策を明らかにすることなどを求めました。

 民放労連のみなさんも、この問題をフジテレビ一社の問題に矮小化させず、業界全体に係わる問題として民放各社に対して、ジェンダー平等と内部通報者の保護を確保するため、ガバナンスをより強化した組織全体の改善を求める談話を発信しました。

いずれの対応も時宜にかなったものであり、労働組合の真価を発揮するものです。

 わたしたち愛労連は、困難と果敢に立ち向かうみなさんと強く固く連帯します。

そして、すべての労働者が安心して働くことができる職場をつくるため、人権の尊重、コンプライアンスの遵守、ジェンダー平等の推進に全力でとりくみ、あらゆる立場の人の尊厳が保障される職場と社会をめざします。

2025年1月26日

愛労連第71回臨時大会

カテゴリー:
キーワード: