5月1日、全国約200会場でメーデー集会が開催されました。愛知県では名古屋市中区の白川公園で愛知県中央メーデー集会、その他6地域でメーデー集会が開催され、合わせて2500人以上が参加しました。
晴天のもと開催された愛知県中央メーデーには、1800人が会場に集まり、各参加組合・団体がそれぞれの要求を大いにアピールしました。集会後には4年ぶりとなるデモ行進もおこなわれました。
大幅賃上げが社会的要求となっていることを示すように、在名テレビ局全6社による取材・報道もされました。注目度は大きく、物価上昇を上回る賃上げをはじめ、参加者それぞれの要求を大きくアピールすることができました。
主催者あいさつで実行委員長の西尾美沙子愛労連議長はストライキなどでの23春闘の各組合の奮闘を報告しながら、「今日のメーデーを大幅賃上げの結節点とし、中小企業や非正規、公務労働者の賃上げ、最低賃金全国一律1500円の実現をめざす夏のたたかいにつなげましょう」と訴えました。そして、大軍拡・大増税、マイナンバーカードの強制や原発回帰、入管法の改悪などで暮らしや人権を踏みにじろうとしている岸田政権を強く批判し、参加者に対しては「団結を強め、8時間働けば誰もが安心して暮らせる社会の実現にむけてがんばろう」と呼びかけました。
来賓からの連帯あいさつでは、ウクライナ文化協会と「だまっちゃおれん!原発事故人権侵害訴訟」愛知岐阜原告団の代表がスピーチしました。
ウクライナ文化協会の川口リュドミラさんと榊原ナターシャさんがウクライナの現状などをスピーチ。ウクライナ現地への支援や戦争を止めるための行動への参加などを訴えました。
原発訴訟の岡本早苗さんは、岸田政権の原発回帰政策を強く批判。7月11日の結審日、世論を裁判所にアピールする「ヒューマンチェーン」行動への参加も呼びかけました。
春闘から夏季闘争への結節点として位置づけられていた今回のメーデー。23春闘はこれまで、各職場でストライキをはじめ、旺盛にたたかいが繰り広げられてきました。その中で非正規雇用、医療、保育の3分野からこれまでのたたかいや今後の決意がされました。
非正規雇用分野では、自治労連・名古屋市職労と生協労連・コープあいち労組から報告。自治体の会計年度任用職員の処遇改善やパートで働く労働者の実態の報告とともに、格差をなくすためにも仲間を増やすことや最賃の引き上げなどが必要とスピーチ。
医療分野では、名市大教職組から過酷な労働実態を報告。夜勤の過酷な環境を改善していく必要があると訴えました。愛知県医労連からは「コロナ禍で人員不足が明らかに。仕事を辞めたい看護職員が圧倒的に多い」と報告。抜本的な処遇改善へ、大幅賃上げと人員増がセットで必要と訴えました。
保育分野では、「子どもたちにもうひとり保育士を」実行委員会から、愛知発の運動が保育士の増員へ政府を動かしてきているとの報告がされました。