5月1日、全国約200会場でメーデー集会が開催されました。愛知県では名古屋市中村区のキャナルパークささしま1号公園で愛知県中央メーデー集会、その他6地域でメーデー集会が開催され、合わせて1600人が参加しました。
愛知県中央メーデーには、あいにくの雨模様となってしまいましたが800人が会場に集まり、各組合・団体がそれぞれの要求実現にむけて大いにアピールしました。大幅賃上げの実現に向けて奮闘を続ける「愛労連エッセンシャルワーカーの大幅賃上げ・増員プロジェクト」からの決意表明もあり、誰もが8時間働けば普通に暮らせる賃金・働くルール・社会保障の実現に向けて、更なる奮闘を意思統一しました。
集会後のデモ行進は風雨のため中止となりましたが、代わりに参加者全員でデモ行進で行う予定だったコールで一体感をつくりあげました。
第93回愛知県中央メーデーでは来賓として愛商連(愛知県商工団体連合会)の服部守延会長、「憲法を暮らしと政治にいかす 改憲NO!あいち総がかり行動」の長峯信彦共同代表(愛知大学教授)、政党からのあいさつがありました。そして愛知県知事はじめ、愛知県選出の国会議員などからメッセージが寄せられました(㊦参照)。
開会あいさつで実行委員長の西尾愛労連議長は「格差と貧困の広がりに加え、消費税増税や物価の高騰で営業も生活も圧迫され、国のコロナ対策も未だ不十分」と現政権を批判し、次の3点を訴えました。①労働者の賃上げと最賃全国一律1500円の実現で内需を拡大、②医療・公衆衛生など社会保障・公務公共サービスの拡充と男女の賃金格差是正でのジェンダー平等の実現、③ロシアのウクライナ侵略を許さず、憲法を活かし、核兵器廃絶など平和な社会の実現を目指すこと。その上でトヨタをはじめ大企業の社会的責任追及とともに、「非正規労働者の格差をなくすためにも、7月の参議院選挙で雇用と暮らしを守る政治への転換を実現しよう。改憲をくい止め、軍拡路線でなく、社会保障の充実をめざし、私たちの投票で政治を変えましょう」と呼びかけました。
消費税もインボイスも改憲もいらない
愛商連の服部会長は消費税10%での大不況に、コロナ禍が追い打ちをかけ、さらにロシアの侵略も影響して物価高騰が深刻という現状から、すべての人に影響する消費税の減税が必要と主張。「世界の半数近くが付加価値税(日本の消費税)の減税に踏み切っている。日本ができないはずがない」と訴えました。そして、来年10月のインボイス制度導入や大企業優遇税制を続ける政権に参議院選挙で審判を下そうと呼びかけました。
あいち総がかり行動の長峯共同代表は「ウクライナは旧ソ連の中でも軍事力が強い国だったが、侵略を受けてしまった。軍事力を増強しても平和にはつながらない」と、ウクライナ情勢から改憲や軍備増強、核共有などの必要論を否定。今必要なのは軍備強化でなく、憲法を活かしていくこと述べ、「様々な矛盾や嘘で改憲をしようとする勢力と力を合わせてたたかいましょう」と訴えました。
■ごあいさついただいた来賓・政党のみなさん
愛商連会長 服部守延 氏
愛知総がかり行動 共同代表 長峯信彦 氏
日本共産党愛知県委員会 委員長 岩中正巳 氏
れいわ新選組 愛知県総支部長 ガキや宗司 氏
社会民主党愛知県連合代表 平山良平 氏
新社会党愛知県本部委員長 保田泉 氏
緑の党・グリーンズジャパン東海共同代表 尾形慶子 氏
■ご臨席いただいた方
日本共産党・衆議院議員 本村伸子 氏
■メッセージをいただいた方々
愛知県知事 大村秀章 氏
立憲民主党・衆議院議員 しげとく和彦 氏
立憲民主党・衆議院議員 牧義夫 氏
立憲民主党・衆議院議員 吉田つねひこ 氏
日本共産党・参議院議員 井上哲士 氏
日本共産党・参議院議員 武田良介 氏
【地域メーデーも元気に開催】
東三河地区メーデー 200人が参加
西三河・安城地区メーデー 130人が参加
尾張東地域メーデー 70人が参加
尾北地域メーデー 110人が参加
尾張中部地区メーデー 160人が参加
一宮地区メーデー 120人が参加