第一交通産業㈱は、全国各地のタクシー会社を次々と買収し、業界最大手のタクシーグループに急成長しました。しかし、買収した職場では労働組合の存在を認めず、ウソと騙しと暴力で労働者を支配し、各地で労働争議が起こっています。
愛知県内で営業する鯱第一交通㈱、千成第一交通㈱、大宝第一交通㈱では、労働組合委員長を会社の管理職やその手下の従業員らが取り囲んで長時間にわたって罵倒したり、労働組合役員や組合員に対する恫喝、配車差別などのいやがらせ、脱退工作などが繰り返されました。そして2016年2月から4月にかけ、鯱第一交通㈱と千成第一交通㈱で、労働組合の委員長、書記長をはじめ組合員がいっせいに解雇・雇い止めされました。組合員らは従前、それぞれの会社に対し、法律等で定められたルールを守って労務管理や運行管理をするように求めて活動し、会社からの組合攻撃にも異議を唱えてきました。
労働組合法で認められている労働者の権利を踏みにじり、会社の違法行為を隠すために労働者を弾圧することは許されません。このようなことが放置され続ければ、安全・安心な交通を提供することも困難です。
いま、同組合は不当労働行為をめぐる中労委でのたたかい、違法な歩合制賃金のもとでの未払い賃金請求裁判、組合委員長と書記長の不当解雇撤回裁判、組合員全てが会社から放り出されることになった雇い止め撤回裁判、女性の組合書記長に対するパワハラを原因とする病気休職の労災認定をめぐる行政訴訟をたたかっています。どなたにもご協力いただける署名にとりくんでいますのでご支援ください。
(要請署名)第一交通の不当労働行為を認め救済命令を求める要請書
(要請署名)鯱・千成第一交通に解雇・雇い止めの撤回を求める要請書