映画「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」名古屋で上映開始

 2016年にTBSテレビで放送され、好評を得たドキュメンタリー番組が追加取材や再編集の下に映画化されました。「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」。
 監督は「筑紫哲也NEWS23」でキャスターを務めた佐古忠彦さん。坂本龍一氏による楽曲提供や大杉漣氏の語りも話題です。名古屋では9月23日より名演小劇場で上映。9月23日の初日には佐古忠彦監督、内村千尋さん(瀬長亀次郎さん次女)があいさつに来られます。

 

 

ドキュメンタリー映画「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」
上映日程:9月23日(土)より
会  場:名演小劇場 http://meien.movie.coocan.jp/
問合わせ:電話052-931-1701 

 上映に先立ち、名古屋入りした佐古監督にインタビューをおこないました。
 佐古監督は、映画化への思いとして「ニュースでは伝えきれないことを伝えたかった。映画をつくるにあたり、圧力や妨害がなかったですかとよく聞かれますが、まったく。むしろ、そう思わせてしまう今の状況がなんなのか。私たちの中に戦後史が抜け落ちているのではないかと思います。瀬長亀次郎という人を通して見る戦後史を描きたかったのです。沖縄の人々が今も立ち上がり、声を上げ続ける原点。翁長知事と国の裁判で、多くの市民・県民が集まり演説に拍手を送りコールがおこる。リーダーに思いを託す姿の原点がカメジローの時代に似ているのではないかと思いました。一つ一つ歴史を振り返ると、点が線に結ばれて。今があるのはそうした歴史があるからだと感じました。この映画を通し、沖縄を戦後以降も、“そのまま”にしてきたこと。このことを本土の私たちがどう考えるか。今ある状況を見つめ直す大切さを伝えたいと思います」。
 「今回、坂本龍一さんの音楽、大杉漣さんの語り、そして山根基世さんのナレーションとすばらしい方々の力が映画を引っぱり、深めてもらいました」。
 多くの、カメジローを知らない人々に観ていただきたい作品です。

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