愛知最低生計費調査始まる!
2010年に愛労連では、最低生計費試算調査(労働者が健康で文化的な生活をするにはいくら必要かを計算したもの)にとりくみ、25歳単身男性(名古屋市在住)で時間給1285円が必要との試算結果を出しています。その後、30代夫婦世帯や40代夫婦と子ども2人世帯などの4つの世帯にわけて算出し、以下のような結果となりました。
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若年単身世帯 25歳男性 |
30代夫婦のみ 男性33歳 女性30歳 |
30代夫婦と子ども 男性35歳 女性33歳 女性 9歳 |
40代夫婦と子ども 男性43歳 女性40歳 男性13歳 女性 9歳 |
税抜月額 |
184,184 |
272,858 |
343,458 |
439,076 |
税込月額 |
223,230 |
325,946 |
411,573 |
524,837 |
税込年額 |
2,678,760 |
3,911,352 |
4,938,876 |
6,298,044 |
時間額換算 |
1,285 |
1,876 |
2,368 |
3,020 |
この調査は全国さまざまなところでとりくまれており、結果を比較したところ、地域の気候による影響や移動手段の確保、家賃額などいくつかの違いは見られるものの、全体にかかる費用はほぼ同一水準であることが明らかになっています。時間給に換算しても1200円~1300円に集中しており、私たちが求める「最低賃金1,000円以上」「全国一律最賃制度の実現」の根拠となる結果が示されることとなりました。
前回の調査から5年が経ち、この間、消費税の増税や社会保障の改悪、物価高など生活を取り巻く状況が大きく変化しています。一方で労働者の賃金は下がり続けており、「健康で文化的な最低限度の生活(憲法25条)」を保障させるたたかいが必要です。今回の調査は2016年春闘以降のたたかいにいかす重要な調査となります。とりくみへのご理解・ご協力をよろしくお願いします。
<今後の流れ>
①9月~10月 調査票の集約。(生活実態調査・手持ち材調査の2種について書き込み、10月末をメドに愛労連へ送ってください)
②11月 入力・クロス集計作業
③12月 合意形成会議、価格調査をもとに試算
④2016年1月 第1次試算結果公表(若年単身世帯を予定)
2016愛知「最低生計費試算」調査票(PDF版)
2016愛知「最低生計費試算」調査実施要綱(PDF版)
2011年愛知県最低生計費試算調査報告書(PDF版)
2011年愛知県最低生計費試算結果(若年者用リーフ)
愛知「最低生計費試算調査」プロジェクトチーム
事務局:愛知県労働組合総連合(愛労連)
名古屋市熱田区沢下町9-7 労働会館東館3階
電話052-871-5433 FAX052-871-5618