私たちは本日、労働者・国民の団結と連帯の力で第86回愛知県中央メーデーを成功させました。
◇すべての労働者・県民のみなさん
安倍首相は、今年を「改革断行の1年」と位置づけ、現在開会中の通常国会において「戦争立法」をはじめ、メーデーの起源である「8時間労働制」を破壊する「残業代ゼロ法案」など悪法の成立を狙っています。「戦争する国づくり」と「世界で一番大企業が儲けやすい国づくり」という安倍暴走政治にストップをかけましょう。
「戦後・被爆70年」「春闘60年」という歴史的節目となるこの春闘での要求前進と国民的共同のたたかいを大きく発展させましょう。
◇すべての労働者・県民のみなさん
2015年春闘前半戦、一部の大企業では昨年を上回る賃上げとなりましたが、物価上昇には全く追いついていません。中小企業では人手確保のために賃上げするところもありますが、大半の企業でベースアップは千円以下にとどまり、賃上げのない企業も少なくありません。実質賃金は22ヵ月連続マイナスで個人消費が冷え込み、日本経済回復に深刻な影響を及ぼしています。「アベノミクス」による円安・株高の恩恵は大企業や一部の富裕層にもたらされただけで格差がさらに拡大しています。
トヨタの今年三月期の営業利益は過去最高の2兆7000億円と予想されていますが、県下の中小下請け企業からは「単価を引き上げてほしい」という声があちこちから聞かれます。安倍首相は法人税をさげる一方で2017年4月には消費税10%への再引き上げを明言しています。引き上げの延期でなく中止を求めましょう。そして年金・医療・介護など社会保障制度全体の拡充、政党助成金の廃止、軍事費など不要不急予算の削減、不公平税制の見直しをさせましょう。
◇すべての労働者・県民のみなさん
いま大きな変化がおきています。私たちが長年にわたって訴えてきた「賃上げこそが景気回復の道」であること、その財源に285兆円にも膨れあがった「大企業の内部留保」活用が必要であることを政府も認めざるを得なくなっています。厚労省もブラック企業の規制を言い始めています。消費税増税とTPP反対、「原発ゼロ」をめざすたたかいで国民的共同がひろがっています。集団的自衛権の行使容認反対、秘密保護法廃止の行動が「安倍暴走政治」ストップのたたかいにつながってきています。働くものが力をあわせ、明日への希望を持ってたたかいつづければ、攻撃は必ず跳ね返すことができます。それは、メーデーの歴史が証明しています。
「8時間は仕事のために」「8時間は休息のために」「残りの8時間を私たちの好きなことのために」、そして「8時間でまともにくらせる賃金を」。この要求を高く掲げ、世界の労働者と連帯したたかいをすすめましょう。
働く者の団結万歳! 世界の労働者万歳! 第86回メーデー万歳!
2015年5月1日
第86回愛知県中央メーデー