私たちは本日、労働者・国民の団結と連帯の力で第85回愛知県中央メーデーを成功させました。
◇すべての労働者・県民のみなさん
2014春闘前半戦、大企業では久しぶりのベースアップとなりましたが、中小企業の春闘相場は前年を大きく上回るには至らず、消費税増税に追いついていません。4%を超える賃上げがなければ、実質賃金は前年を下回り、生活水準を低下させることになります。
多くの中小企業では、アベノミクスの金融緩和で物価が上昇しているところに消費税増税が重くのしかかっています。増税分の輸出還付金を得たり、下請けにコストダウンを押し付けたりすることのできる大企業とは異なり、大きな負担増です。
「賃金が上がらなかったら我々は失敗」(甘利経済再生担当大臣)と公言してきた安倍内閣は消費税増税を撤回すべきです。そして最低賃金を時給1000円に引き上げること、中小下請企業の経営を改善し、そこに働く労働者の賃上げを可能にするべきです。
◇すべての労働者・県民のみなさん
安倍内閣は「世界で一番企業が活動しやすい国」をめざし、労働者派遣法の大改悪、残業代ゼロ、限定正社員の導入、解雇の自由化をねらっています。社会保障では、生活保護引き下げをはじめ、医療・介護、年金などあらゆる分野にわたって「国民の生存権」を否定し、自己責任化をすすめようとしています。
さらに安倍内閣は「戦争する国」をめざし、集団的自衛権行使容認へ暴走し、「憲法は為政者をしばる」という立憲主義を否定し、憲法で国民をしばる道へ突きすすんでいます。教育でも道徳の「教科化」や教育委員会制度の「見直し」など、教育への政治介入を強めようとしています。首相の靖国参拝や誤った歴史認識は、世界中の国から疑問視する声があがり、孤立しつつあります。
◇すべての労働者・県民のみなさん
いま大きな変化がおきています。私たちが長年にわたって訴えてきた「賃上げでデフレ脱却」や「大企業の内部留保活用」を、政府ですら口にせざるを得なくなっています。「原発ゼロ」をめざす毎週金曜日の行動は、全国津々浦々でいまも粘り強く続けられています。消費税増税やTPP反対、秘密保護法廃止のたたかいでは、国民的共同が大きく広がっています。働くものが力をあわせ、明日への希望を持ってたたかいつづければ、攻撃は必ず跳ね返すことができます。それは、メーデーの歴史が証明しています。
暴走する安倍内閣にストップをかけ、憲法がいきる安全・安心社会の実現、労働者・国民本位の政治転換をめざすたたかいを飛躍的に前進させましょう。
「第1の8時間は仕事のために」「第2の8時間は休息のために」「残りの8時間を私たちの好きなことのために」、そして8時間でくらせる賃金を。この要求を高く掲げ、世界の労働者と連帯したたかいをすすめましょう。
働く者の団結万歳! 世界の労働者万歳! 第85回メーデー万歳!
2014年5月1日
第85回愛知県中央メーデー