明けましておめでとうございます。愛労連は、今年も多くの県民・組合員のみなさんとともに奮闘する決意です。どうぞよろしくお願いいたします。
史上最低の得票で最高の議席をかすめ取った安倍内閣が始動しました。経済政策ではインフレ誘導を掲げています。しかし「企業の収益が上がったとしても、私達の暮らし向きが良くなるとは限らない」「賃金とか国内に出回るお金がなかなか増えない状況が問題」(中日1/4)です。日本経団連は「経労委報告」で定期昇給すら凍結すると言っています。賃金が上がらず物価だけ上がれば労働者の生活は大打撃を受けます。「賃上げなきインフレ政策」は絶対に許されません。
この指摘にとどまらず脱原発、改憲反対・消費税増税NOでも国民の多くが全労連・愛労連と一致しています。脱原発や反貧困などの市民運動からは愛労連に大きな期待が寄せられています。方や「連合」は電力会社の労働組合が主要な役職につき都知事選で原発推進の候補者を推薦するなど国民や組合員の要求とも乖離し、労働組合としての「存在意義」が問われています。
しかし、総選挙の結果を見る限り、国民の中には大きな戸惑いがあり、中には「国防軍」や改憲、公務員攻撃の政党を支持した方も少なくありません。原発推進や消費税増税の背景に大企業優遇政治があることは共通の理解になっていません。ジャーナリストの安田浩一氏はネット右翼に共鳴する若者の「少なくない部分が学生か非正規労働者」だと言います。氏は公務で働く非正規労働者が「正規のクビを切るべき」と発言するのを聞いて「ネトウヨ」に参加する若者たちと「橋下支持との類似性」を感じたと言っています。そこには厳しい「若者の貧困」の実態があります。私達の訴えはこれらの「当事者」にまで届いていません。
今年は名古屋市長選、参議院選挙という大きな政治戦がたたかわれます。私達の願いをどうしたらより多くの国民に届けられるか、これまでの方法を見直すことも含め、さらに大きな共感を広げていきましょう。
2013年1月7日
愛知県労働組合総連合
議長 榑松 佐一