■全労連青年部ニュース第16~17号(2012年5月26~27日発行)
ユニアカ速報!!
2012 年 5 月 26 日発行 第 15 号 ユニオンユースアカデミー2012速報をお送りします!
今回のユニアカには全国各地から青年56人が参加!原発の危険性について学び、どうしたら原発をなくすことができるのかを青年の視点から考えています。
◇原発の危険性訴える
バス内企画第1弾には、原発問題住民運動静岡県連絡センターの岡村哲志さんが講演。原発設備の話から始まり、「ひまわり集会」の裏話まじえつつ、県内の運動などについて話をしていただきました。4000人が参加して、浜岡原発を包囲する「人間のくさり」の話など、静岡の運動が大きく広がっていることを感じました。
◇「つくり続ける」こと
第2弾には、農民連青年部部長の杵塚歩さんは、原発事故の影響で昨年作ったお茶をほぼ全てを破棄しなくてはならなかった心の痛み、日本の農業と食という地盤の「つくり続ける」ことで守っていこうとする決意を話しました。農民という立場、被災者支援ができないかと模索し、自らが作っているお茶を届けようと思い立ちました。津波で全て失った被災者が、お茶を飲むためには急須が必要と、協力を求め200個の急須を届けました。その際に、被災地の農家の現状を聞くだけでなく多くの人に現状を伝えようと、映像に残しました。その映像も紹介しながらの講演となりました。
◇原発ほんとに大丈夫?
沖縄は火力発電なので原子力の状況がぜんぜんわからないので今回参加しました。沖縄は島国で本土とは離れているので、原子力に対する認識がないと思う。だからこそ参加しないといけないと思った。 本日のメイン企画は中部電力浜岡原子力発電所の原子力館と周辺の見学です。地元静岡で原発反対運動をしている方に館内を案内してもらいました。 館内では原発がいかに安全かをアピールする展示がたくさんありました。
◇ユニアカ参加者の声
・職場で原発についての学習会を予定しています。そのためには、自分たちがまず知らないといけないと思い今回参加しました.職場に帰って今回学んだことをきちんと伝えたい!! 飯田民医労 福澤陽介さん・西尾和晃さん 田澤弘貴さん
・原発学習、とくに施設見学はしたくても、なかなか1人ではできない。今回せっかくの機会と思い参加しました。 岡山県医労連 松本法子さん 沖縄医療生協労組 嘉手川重彦さん・知花綾乃さん
◇世界一危険な浜岡原発を廃炉に
全国の原発をゼロに ユニアカ2日目は、静岡県評の林克さんが、浜岡原発の危険性、再稼動させることができない理由を、具体的な事例をもとに説明。「原発ゼロをめざす」運動について、話していただきました。ようやく 予想される東海地震の震源域の真上にある浜岡原発。地震による浜岡原発の破壊で、飛び出した放射能は風にのり全国に広がります。浜岡原発を運営する中部電力は、津波対策として18mの堤防を急造しているが、福島の原発事故の原因はまだ解明されていません。津波だけが問題だったのでしょうか? 天然ガス、自然・再生可能エネルギー・・・原発に変わるエネルギーはあります。再生可能エネルギーは「技術開発」ではなく普及のための「政策」がもっとも重要です。 静岡では、世論の広がりから原発の「永久停止」に向け自治体が変化しています。幅広く結集する運動で、国民的合意を拡げ浜岡原発廃炉、原発ゼロを現実のものとしましょう。 「具体的な運動をどうしていくか?」「エネルギーの使い方、どう見直す?」「なくしていくためのよりよいアピールとは?」と、それぞれ班に割り当てられたテーマをもとにワークショップを行ないました。 マジメな回答に「へぇ」、おもしろ回答に爆笑と、班それぞれの色が出た発表となりました。まずは自分たちの日常生活から見直すことが大切だとクールビズの実施、エアコン温度の設定などをみんなで協力して行なうことが大切だとまとまりました。
◇ユニアカ参加者の声
・違う地域の人と日本の原発のことについて一緒に考えたいと思って参加しました。 青年協の幹事になり、全労連の企画に参加したことがないのでたくさんの人とつながりを持ちたいと思って参加しました。浜岡原発もみたかった!! 岐阜青年ユニオン 花村和歌子さん 福保労 原彩子さん
◇ユニアカを終えて・・・参加者の感想
・ 岩手でもセシウムが流れてきたが、そのおかげで瓦礫なども受け入れが難しくなってきている。原発は命にかかわるものであるし、その命の保証は誰がしてくれるのか知りたい。 いわて労連 小屋敷 智美さん
・普段聞けない深い話が聞けて良かった。特に杵柄さんの話で自分の生活すべてがかかっている人もいることを聞き、みんなが不安なく生活できるよう、一刻も早く原発停止をしてもらいたいと感じました。 秋田県労連 本庄雅俊さん
・原発について実際知らないことがやはり多く、防波壁など現場に行って見て感じることでより深く学ぶことができました。お茶の生産者さんの話は、自分は食品を扱っているので心に響きました。 生協労連 青木俊樹
・岡山は原発があまり近くにないので「脱原発」ってはっきり言って人ごとでしたが、今回参加して人ごとではいられないと感じた。現代にかかせない電気をつくる過程を学んで、原子力に頼らなくてもいいように努力してくことが大事。ただ「なくそう」だけでは納得できないけど、原発に代わる自然エネルギーを普及させるための活動がしっかりされているのかなってちょっと疑問に思いました。 岡山県医労連 小野 知子さん
・林さんの講演で原発なしで今年の夏を乗り切ってみせること、国民全体の世論、運動により、国の方向性に影響を与えられるということを思いました、反対派・推進派の両意見を聞かなければと思いました。こういう集まりを小規模な単位で各地で開催できたらいいな。 茨城自治労連 横川博之
・岡村さんの案内で原発がある町での集会のこととか市民の意識がどうなのかよくわかりました。エネルギー問題のこと、福島のことみんなの問題なので深めていきたい。だれかの犠牲の上に成り立っている生活にならないように。杵柄さんのお茶のんでみたい! 岡山県医労連 平田加奈子