【抗議・要請】関西電力・大飯原発の再稼働「決断」を撤回せよ

2012年4月20日

内閣総理大臣
野田佳彦 殿

愛知県労働組合総連合
議 長 榑松佐一

野田首相は関西電力大飯原発3・4号機(福井県おおい町)の再稼働についての「安全基準」を確認し、14日には枝野幸男経済産業相を福井県に派遣して西川一誠知事とおおい町の時岡忍町長に理解を求めました。

私達は、貴職の「決断」に強く抗議し、大飯原発を再稼働させないよう強く要請します。

貴職が安全を宣言した「再稼働基準」のよりどころである「ストレステスト」一次評価は、机上の評価であり、原子力安全委員会の斑目委員長も指摘するように、原子炉の安全を証明するものではありません。この「基準」では、東日本大震災と同程度の地震・津波では福島原発のように大量の放射能を排出する重大事故は起こらないとしていますが、福島原発の内部は未だに見ることもできず、地震による損傷の実態は未だに明らかになっていません。また近年新たに発見された若狭湾の活断層による直下型地震についての検討は始まったばかりです。

「再稼働基準」では「重大事故は起こらない」として「免震重要棟」の設置などのシビアアクシデント対策を後回しにしています。国会事故調の黒川清委員長ですら「基準の想定を超える災害が来た場合の対策ができていない」とするコメントを発表しています。貴職が原発の安全確認も不十なまま再稼働を「政治判断」したことは「原発安全神話」に逆戻りするものです。

先月市民団体がおこなった実験では若狭湾から飛ばした風船がわずか2~3時間で東海地方に到達しました。強い北西の風が吹く季節に大飯原発で事故が起きれば、大量の放射能が愛知県に降り注ぐことは福島の経験でも明らかです。まず「再稼働ありき」では国民に信用されないのは当然です。住民や自治体に再稼働を押し付ける態度を改めるとともに、原発からの撤退をこそ政治決断すべきです。

以上の点から私たちは貴職の大飯原発再稼働の「政治決断」に抗議し、撤回を要請するものです。

以上

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