■全労連青年部ニュース第10号(2012年2月2日発行)PDE版ダウンロード
3.11キャンドルプロジェクトの呼びかけ
東日本大震災と原発事故から丸一年がたとうとしています。この1年、全労連青年部は青年諸団体とも共同し、震災を乗り越え新しい日本社会をつくる活動に力をつくしてきました。しかし、被災者の仕事や生活の再建、原発被害の全面賠償と除染、原発からの撤退など、震災と原発事故からの復旧・復興はまだまだ課題は山積みとなっています。
今年の3月11日に向けて中央青学連は、被災者といっしょに犠牲になった方への追悼の意を表すと同時に、復興へ力をあわせる新たな決意を青年にひろげ、消費税増税、原発再稼動などをねらう政治に対して声をあげるたたかいを前進させるため「キャンドルプロジェクト」を全国に呼び掛けています。東京では幅広い団体とともに取り組もうと、実行委員会形式で「忘れない『3・11』キャンドルナイトプロジェクトin東京」開催します。
3月11日は各地で様々な取り組みがあることと思いますが、青年の取り組みとして日本中をあたたかい灯りで照らしましょう。
【「忘れない『3・11』キャンドルナイトプロジェクト」in東京の概要案】
◆場所 井の頭公園(予定) ◆時間 18時半からを予定しつつ、他団体と共同行動をとれるときは柔軟に対応する ◆内容例: 18:30~ 主催者あいさつ、被災者から発言、メッセージ記入タイム 19:00~ キャンドルスタート ※できれば全国で他にやっているところと、映像でつなぐ。 復興への思い交流タイム 19:30 終了 ※他の様々な青年団体と共同行動をとるために、プログラムや時間については、今後状況をふまえて詳細を検討したいと思います。合わせてキャンドルデモなども検討中。
【第1回実行委員会】 日 時 2012年2月23日(木)17時から 場 所 全労連会館3階 全労連会議室 【第2回実行委員会】 日 時 2012年3月5日(木)19時から 場 所 全労連会館3階 全労連会議室
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3月11日、全国で希望の灯りをともそう
~ キャンドルプロジェクトのよびかけ ~
2012年1月31日
明るい革新日本をめざす中央青年学生連絡会議
14時46分、東日本を激しい揺れが襲いました。 人も、建物も、あらゆるものを飲み込んでいく大津波。息をつく間もなく入ってくる福島第一原発事故のニュースと放射能の恐怖。 忘れることのできない2011年3月11日から一年。私たちは、震災からの復旧・復興の懸命な努力、残り3基となった稼働中の原発と今後のエネルギーのあり方が問われるなかで、次の「3・11」を迎えようとしています。
家族や友人を失った無念の思いは癒えず、厳しい避難生活は続いています。放射能汚染という目には見えない命と健康の危機、さらなる原発事故の危険は今なお存在しています。政治は大震災と原発事故をまともに教訓にすることなく、原発の再稼働に走り、被災者の生活をさらに追い詰める消費税増税すら行おうとしています。 大震災と原発事故が明らかにした社会のゆがみはなんだったのか。被災者の「いま」を、これまでの社会のあり方を、私たちはもう一度見つめなおさなければなりません。被災者に目をむけ、被災者が直面している問題の解決のために全力をつくしてこそ、本物の希望が育まれます。 復興と生活再建のために必要なのは、消費税増税ではありません。失業給付の再延長、二重債務の解消、中小企業の事業支援や雇用拡大、住宅再建の個人補償拡充、給付制奨学金の創設などです。
原発事故は「収束」などしていません。国の責任で除染を急ぎ、全面賠償の約束をし、全国に避難している方々への十分な生活保障を行うべきです。 「ストレステストをしたから安全」という説明で原発を再稼動させるのは、福島の事故を教訓にしていないに等しいものです。いつ次の大地震や大津波が起こるかもわからない日本でとるべき選択は、原発からの撤退と再生可能エネルギーへの転換以外にありえません。 あの日から一年となる3月11日、私たちは被災者と心を一つにして、キャンドルに希望の灯りをともすことをよびかけます。 被災者に思いをはせ深い悲しみを分かち合う追悼の灯り、 被災者とともに復興をめざす新たな決意の灯り、 貧困を拡大し原発依存の日本社会をもたらしてきた政治を転換させる怒りの灯りを。 全国のみなさん、3月11日、いっしょにキャンドルをともしましょう。
■明るい革新日本をめざす中央青年学生連絡会議(中央青学連) 全国労働組合総連合青年部、全日本学生自治会総連合、日本民主青年同盟、音楽文化集団ともしび青年部、全日本建設交運一般労働組合青年部、全国商工団体連合会青年部協議会、全日本教職員組合青年部、全日本視覚障害者協議会青年学生部、日本国家公務員労働組合連合会青年協議会、日本自治体労働組合総連合青年部、日本新聞労働組合連合青年婦人協議会、日本のうたごえ全国協議会青年学生部、農民運動全国連合会青年部
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全労連は1月18~19日に全労連会館2階ホールで、第47回評議員会を開き、2012年国民春闘方針案など討論し、決定し ました。また、「雇用と仕事の確保、賃上げ、社会保障拡充で、内需中心の経済、震災復興を」をスローガンに意気高くたたかう「2012年国民春闘アピール」を採択しました。
松山全労連青年部長(特別評議員)が発言
職場の要求前進、社会問題の解決-つなげた取り組みに奮闘
(発言・抜粋) 浜松の全国集会2011の青年分科会などで、青年部の今後の活動について議論した。多くの職場でディーセント・ワークが実現していない。自分が年休を取ってしまうと非正規しか職場に残らない(保育士・男性)とか、印刷関係の青年はボーナスなど出ないことが多いという。最近、自分の出身組織の豊島区役所の懇談会に出たが、公務の職場でも病気休職が多くなっている。青年部を担っている青年たちは今後の組合の在り方や青年部活動について、新しい人をどう誘っていけばいいのか、魅力ある組合活動とは何か、学習も大事ではないか、とさまざま模索している。職場の悩みをどう解決するかという点で、組合青年部に求められるものは大きい。職場に根差した組合活動と、広く社会を見渡し貧困と格差の解決が同時に求められている。
非正規や派遣労働者などにどうアプローチしていくか、失業している青年の生活をどう保障するか、社会保障の充実の問題なども大きな課題。全国青年大集会で発言したソニー労組仙台支部の支援のために、ソニー本社前で宣伝した。仙台の支部から当事者が駆けつけ、「クリスマスなのに子どもにゲーム機も買ってあげられない」などと訴えると、ソニーの労働者が次々とビラを受け取ってくれた。JAL争議支援の行動も広がっているが、共感と運動を広げていくことが大事だ。
未組織労働者をどう組織化していくかについては、青年の間でも意義と役割などいろいろ語られている。どうやって行動していくかは、自分も模索の3年間だった。4月から職場に戻るが、大きな視点で物事を見れるという意味で、組合の専従期間は意義のある時間だった。職場に戻っても、全労連の運動を支えていく。地方でも単産でも、青年が先頭に立って奮闘する決意だ。
国家公務員の賃下げ法案撤回!消費税増税・社保改悪は許さない!
公務労組連(国公労連、自治労連、全教など)国会前座込みスタート
1月31日、寒波が日本全体を覆うなか、公務の仲間を中心に憲法違反の賃下げ法案の撤回を求め、国会前座り込みをスタートさせました。全労連青年部も参加した昼休み要求行動には140人が集まりました。今後の座り込みは衆・参総務委員会定例日の2月7、9日に、その後も3月1日まで国会行動が取り組まれます。引き続き、支援・激励をお願いします。(全労連青年部を通じて届けます)