11月3日に学習企画『私たちの未来のために学ぼう』を行いました。全労連 調査局長の伊藤圭一さんを講師にお願いして、16名の参加者と学びそして語り合いました。
「青年の未来と労働組合活動」という講演内容で、現在の青年の雇用の状況、失業状態、海外との給料の比較などを聞きました。日本の青年の給料は低くはないが、社会保障制度が充実していないため、医療費や学費などの個人負担が大きくなって生活費を切りつめる状況になっていることを改めて知りました。
講演後に参加者からの発言で、ガソリンスタンドでアルバイトとして朝8時から夜8時まで働いているが、開店準備の時間は無給である実情や、NPO職員のボーナスや退職金が出ないため、生活費や貯蓄は毎月の給料で行わなければならないから、もし病気で仕事ができなくなった時にすぐに生活できなくなる不安があることを話していただきました。
第2部では講師と参加者全員で、「今の仕事でよかったと感じること」「職場の悩み」「今、どんなことを求めている?」など、一人ひとり話し合って互いのことを知りあいました。どの職場にも正職員、臨時職員、パート勤務がいて、正職員は臨時職員やパート職員の勤務終了後に負担がかかってくることが共通する悩みであること。臨時職員もパート職員も正職員として働くことを希望していること。すべての人が共通する希望は「給料を上げて欲しい」ことでした。
労働者のためにある労働基準法も一定の規制があるが、それが守られていない実情があることが問題なのだと講演のまとめで述べられていました。公務員の削減のため監督行政の不十分さ、経営者の質の問題、そして権利を知らないから何も主張しない、怒らない(青年)労働者が多いことがその原因になっています。私たちは、私たちの未来のために自分たちの権利を正しく知り、多くの人と一緒に主張していきたいと思います。この学習企画は、様々なテーマで続けていきたいと思います。